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AICブログ

公認サークル「Ange Illustration Circle」のブログ

アンジュ・ヴィエルジュの大会レポートや今日のカード考察、サークルメンバーの描いたイラストなどを記事にしていきます。
7/16:「PRカードリスト」を更新しました。

【アンジュSS】「Mission of dishes」前編

アンジュSS Mission of dishes

Write:ダッチ

登場人物
アミエラ・シュドレイラー
OCamiera

前編

「アミエラ、あなた料理は得意?」
「えっ……まぁ人並みには出来ると思いますがどうしたんですか急に」

ミギリから呼び出しを受け、急いで駆けつけたところで開口一番こんな質問をされた。

「実は最近グリューネシルトでの食事に対して軍内から不満の声が挙がっていてね……どうも他の世界の食事が美味しいと言ってこちらの世界の食堂に寄り付かなくなってしまったらしいのよ」
「そこであなたに他の世界の食文化を学んでもらって我らがグリューネシルトの食文化の向上に貢献して欲しいの。お願いできるかしら?」

確かにグリューネシルトは物資の不足もあり他の世界と繋がる以前では調味料の類も貴重なもので、
調理という調理をしていなかったし訓練ばかりで食事は腹が満たされれば十分という者も多かった。
それが他の世界と交流を持ったことで食に魅了されるのも仕方ないだろう。

「それは構いませんが、どうして私なんです?」
「まずコミュニケーション能力があることね。出来れば友好関係は築いておきたいから」
(……エクスペンドに頼んだらどうなることやら)
「次にある程度料理ができること、主にこの2点を考慮した人選をした結果あなたの名が挙がったのよ」
「それだと私より向こうの世界と関係の長いマユカの方が適任な気がしますが」
「……彼女、どうも『おにぎり』にハマっているそうでそれ以外の料理は全然らしいのよ」
「あぁ、最近おにぎり食べてるところしか見ないと思ったらそういう……。分かりました、ではある程度向こうのレシピを貰ってくるという形でよろしいでしょうか」
「えぇ、よろしく頼むわ」

扉を閉め部屋を後にする。やはり料理のことは料理に詳しい人物に聞くのが一番でしょう。


――「失礼します」
訪れたのは青蘭学園料理部。ここならきっと色々いいレシピが貰えるはず―

「あれ?アミエラちゃんだー!」

そこには無垢な笑顔で口の周りにクリームをつけたツインテールの少女、日向美海の姿があった。
部室を見渡すと他にも料理部員ではない人物が何人か見受けられる。

「あ、アミエラさんご無沙汰してます」
「あんたがこんなところに来るなんて珍しいじゃない」
どうやら彼女たちは料理部によく訪れるようで何も気にした様子もなく当然のようにお菓子を頬張っていた。
「美海ちゃん。マユカにソフィーナちゃんもこんにちは。
 ちょっと料理部の人に用があってね、実は――」

「へぇ~料理のお勉強かぁ~大変そうだね」
「それなら私に任せてくれればとっておきのメニューを伝えてきますよ!」
「あんたが行ったらどうせ『おにぎり』しかつくらないじゃない」
「はぅぅ~おにぎりすっごくおいしいのに~」
「おにぎりもいいけれどそれだけじゃ足りないから他のレシピも持って来るようにっていうことだったから……ね?」

項垂れるマユカをなだめつつも本題に入ろうと目的の人物を探すが……

「ところで、苺先輩はいないのかしら?」
「苺ちゃんは風邪で休んでるよ。それで昨日作った残りのお菓子があるから食べてってメールが来て遊びに来たの」
「そうだったの。じゃあまた今度改め――」
「ならばここにいる我らで料理を作ろうではないかっ!」
「アーシア!?いつの間に、というかどこから!?」
「そんなことよりソフィーナ、私はお腹が空いているのだ。何か食べ物はないか?」
「はぁ……お菓子ならそこにあるわよ」
「もがふああい(かたじけない)……ご馳走様でした。どうもエクスカリバーを持っているとお腹が空くのだ、型月出身では無いのにな」
「えっと……それで料理を作るというのはどういうことですか?アーシアさん」
「うむ、話は聞いていたがアミエラは料理のレシピが欲しいのだろう?ならば私たちがそれぞれの世界の食事を持ち寄れば解決するではないか(そして私の食欲も満たされる)」

確かにそれならこちらとしては有難い限りだ。

「みんなでお料理パーティーだね!楽しそう~やろうよみんな!」
「はい、アミエラさんの助けになるなら喜んでやらせていただきます。おにぎり以外にも挑戦してみますね」
「ま、まぁみんながどうしてもって言うならやってあげてもいいわよ」

見たところ反対の人はいなさそうだ。それなら断ることもないでしょう。

「じゃあ皆にお願いしようかな」
「では決まりだ!今宵アミエラ宅にて宴を開くぞ!各自腕によりをかけた料理を持って来るのだぞ。では解散!」

そんなわけで美海、マユカ、ソフィーナ、アーシアが一旦準備に帰り、私も自宅で皆を待ちながらもてなし用の料理作りに勤しむのであった。

 →後編:10月13日(火)

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