【アンジュSS】プロローグofニコル 第2話
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第2話「初めてのブルーミングバトル!」
「鬼ハロー! 皆さんお揃いでーッ!」
ガララッ!と勢いよく開けられた教室のドアから入ってきた青蘭学園の女生徒の名は、
髪の毛を4ヶ所で留めた
「 遅 い ぞ ! 鬼 天 童 子 ニ コ ル !!」
「げっ、
「貴様今月入って何回目の遅刻だ!」
「たった3回ですよぉ」
「そうだな、今日は3日だもんな! ふざけるのも大概にしろ、これ以上風紀を乱すようなら風紀委員であるこの
怒号の主は峰岸遙、青蘭学園の風紀委員の一人。
遅刻したニコルを
青蘭学園における「黙っていれば美少女」筆頭が彼女だ。
「いやぁ、実はかくかくしかじかで……」
ニコルが峰岸に耳打ちする。
「小鳥を助けていた!? なんて心優しい……よし、構わん席につけ!」
この言い訳でニコルの遅刻がお
「(相変わらずちょろいなぁ……)」とクラス全員が思っただろう。
遅刻のことばかりに目がいって、ニコルの着崩しに着崩した制服の着用に目がいかないあたり、「ちょろ岸」のあだ名は
「遅いよー、ニコルー」
「あっ、みーちゃん、おはよー。 さおりんに、りゅーくんも」
「おはようございます、ニコルちゃん」
「よぉニコル、今日もホームルーム遅刻かよー」
ニコルを出迎えたのはクラスメートの
美海と沙織は親友同士で、美海は竜斗の専属プログレスであり、3人とも仲が良い。
「しっかし、お前の遅刻癖も治らねーなぁ、転入生の紹介終わっちまったぞ」
「そうそう。今日、新しいαドライバーの男の子が来たんだよ!」
美海はそう言うと、ニコルが遅刻で不在だった今日のホームルームで紹介された転入生のαドライバーの方に顔を向ける。
「たしか名前は――」
「あぁ、ツッくんでしょ、知ってる知ってる」
「ツッくん?」
「ツッくんじゃねぇ! 俺にはちゃんとした名前が――」
少年は、思わずニコルの方に顔を向けて叫ぶ。 が、ニコルはいつもの調子で続ける。
「髪の毛ツンツンだからツッくんです、目つきは悪いし将来は海賊王やら死神代行やらなどとちょぉーっと痛い妄想に胸を膨らませている可哀想な子ですが、みなさん仲良くしてやってくださいですよー!」
「ふふ、面白い人なのですね。よろしくお願いします、ツッくんさん」
「へー、そのツンツン頭ってそういう意図があったんだ!よろしくね、ツッくん♪」
「同じαドライバーのよしみだ。これからよろしくな」
「えっ、ちょ……」
ニコルの勢いと、その勢いだけで勝手に話が進む美海たち3人の適応力に戸惑い、「(『ツッくんさん』って呼び方はおかしくねぇか?)」という
キーンコーンカーンコーン
予鈴が学校内に鳴り響く。
1限目の授業の合図だ。
「さ、今日はブルーミングバトルだよ!移動移動!」
美海が元気に教室を飛び出す。
「(ブルーミングバトルか……)」
少年は身震いする。
何を隠そう、青蘭島に来てからまだ一度もプログレスとリンクしていないのだ。
ブルーミングバトルは見るのもやるのも初めて。
期待と不安が入り混ざる。
……
…………
………………
「さて、ツッくん。前方に見えますは――というかもう入場しておりますこちらはコロシアムでございますですよー!」
バスガイドのジェスチャーをしてニコルは言う。
「うおぉ……でっけぇ……」
「ここではエクシード測定カリキュラムが行われているんですよ、ツッくんさん」
「なるほど……あれ?美海と竜斗はどこいった?」
「みーちゃんとりゅーくんは1試合目だから早めに控室に行ったんじゃないかなー。ほらほら、ぼーっとしてないでさっさと観客席に行くですよー!」
コロシアムの名の通り、バトルで使うとおぼしきフィールドをぐるりと観客席が囲んでいる。
コロシアム中央のスクリーンに、竜斗と美海、対戦相手のαドライバーとプログレスの名前が表示される。
「みーちゃん今日はユリっちが相手かー」
「ユリっち?」
「ユリア・ロマノフスカヤさん。氷のエクシードを駆使する実力派の方です」
「氷のエクシードねぇ……」
バトルフィールドに両生徒が姿を現す。
フィールドは4つあり、他にも3試合が同時進行される。
「ユリアちゃん、今日はよろしくね!」
「えぇ、日向さん。こちらこそ」
白い肌に白い長髪。
モデルをも
ユリアが美海に微笑むと、バトルの合図が出た。
『ブルーミングバトル・スタート!』
掛け声とともに、お互いのαドライバーとプログレスが「リンク」する。
精神を集中し、お互いに相手の周波数に近づける。
この「リンク」が、プログレスの能力――エクシードの発動トリガーになったり、威力や効力を高めるのだ。
『リンク!』
二人がリンクすると、美海の服や髪がなびく。
目で捉えることはできないが、美海の周りだけ風の流れがあることが分かる。
「いっくよー!」
美海はその場からふわりと浮かび上がったと思ったら、一気に上空へ加速して飛んだ。
「は? 美海が跳んだ! いや、飛んだ!?」
「みーちゃん空飛べるからねー」
「プログレスってすげぇ!」
美海は、地面20メートルほど上空からユリアに向かって周囲の空気を球体状に圧縮した空気砲を放った。
「1発だけじゃないからねっ!」
パンッ!パンッ!
ユリアが
放たれた数発の空気砲を、ユリアはエクシードを使わずにステップのみで、さながら余裕さを相手に見せ付けるように避ける。
「避けてるだけじゃ終わらないよ!」
「あら、でしたら降りてきては?」
「むー。この前の授業で氷のつららを飛ばしてたの見てたから!」
「ふふ、リサーチはしているのね」
ユリアは依然、エクシードを使う素振りを見せず、美海は警戒しているのか距離を詰めない。
「いい加減、つらら攻撃してきてもいいよ?」
美海が少し挑発気味に言う。
「能ある鷹は爪を隠すと言うでしょう?」
「じゃあ、私は出し惜しみしない鷹だねっ。 竜斗!」
「あぁ、いくぜ美海!動き方は事前に教えた通りだ!」
『エクシード・リンク!!』
観客席にいるニコルたちにまで感じられる強烈な周波。
美海の身体が緑色の光を発し、胸のあたりから長剣とおぼしき武器が出現する。
「剣も出せるのかっ!?」
「っぽいねー。鬼クールよー」
「万能だな、エクシード……」
美海は、ユリアめがけて再度2発の空気砲を放つ。
今回の空気砲はユリアの正面を捕えておらず、それぞれ中心から左右にズラした位置に着弾するように放たれている。
「(この2発、当てにきた
「動かないならこっちからいくよ!」
そう言うと美海は長剣を構えて風を操り、ユリアに向かって凄まじい勢いで加速して突っ込んだ。
「(あれは……圧縮した空気で自分に強烈な追い風を発生させて突進してますね)」
「(……で、左右に避けようにも先ほど放たれた2発の空気砲がそれぞれ避けた先のポジションを着弾地点にしている……と)」
「日向さん、序盤に『点』の攻撃を相手の意識に植え付け、詰めの時に同じ点の攻撃を組み合わせて『面』の攻撃にして意表を突く作戦は、あっぱれです」
「(読まれてる!……でも、まだだよ!)」
ユリアのことだから、自分のこの上空からの剣撃は、何かしらの策を打って避けるか受け流すかするだろう。
ストレートでのパワーは勝っている自分の剣撃に正面から対抗することはしないはず。
しかし……それを見越してこの「初撃」は、着地してからの「2撃目」にすぐ移れるように、着地時に踏ん張りが効く体勢で突進している。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
重要なのは2発目!
「(……と、考えているのかしらね。もちろん、世良くんの案でしょうけど)」
美海の予想通り、ユリアはバックステップして後ろへ避ける。
「そうだよね!後ろに避けるよね!でも――」
「――そうですよね。『踏ん張り』ますよね」
「え」
スッッテーーッン!
ゴン!という鈍い音と共に、美海の頭は放物線を描いて地面に激突する。
美海が着地した地面――バトルフィールドの床は、いつの間にかユリアを中心に氷が膜が張ってあった。
美海は2撃目のために着地後、踏ん張ったがゆえに足を滑らせてギャグマンガのような見事なすっ転びを披露してしまった。
「痛ってぇぇぇぇぇぇぇえええっ!!!」
そして
そう、リンク中はプログレスへのダメージをすべて肩代わりするのがαドライバーだ。
「あぁっ、竜斗!」
『エクシード・リンク』
ユリアは突っ伏した美海の腕を氷でガッチリ地面に固定する。
「あ~、みーちゃんには残念だけど、終わったねぇ。鬼K.O?」
「いつの間に地面を凍らせていたんだ……?観客席からじゃ全然見えなかったぜ」
「いえ、それよりも早く美海ちゃんの腕を固めている氷を退けないと……」
沙織は、美海の代わりに頭に大きなたんこぶをこしらえた竜斗を見る。
竜斗は涙目になりながら、頭をおさえている。
「くぅ~。 ……ん!? 痛!痛たたたたたた!!」
突然、竜斗の腕が痛みだす。
「あのまま放っておくと、竜斗さん凍傷になっちゃいます!」
「ユリアちゃん、腕のこれ解いて!竜斗の腕が凍っちゃうよ!」
「日向さん。まだ、あの言葉聞いてませんよ?」
ユリアは美海に歩み寄ると、ニッコリと笑う。
「あぁー! 分かりました、このお姉さん系ドS小顔美人めー! 降参ですぅ! 早く解いてぇぇ」
美海が幼児退行したように涙目になってジタバタすると、ユリアは「ふふっ」と微笑して美海の周囲の氷を溶かす。
……
…………
………………
美海と竜斗が保健室に連れていかれる。
同時展開していた他の3試合も、多かれ少なかれ負傷者が出ており、続々と保健室へと運ばれている。
「なぁ、俺達も保健室行かなくていいのか?」
「まー、こういうの日常茶飯事ですから?それより、次はさおりんのバトルですよー!」
スクリーンに沙織ペアと、その対戦相手の名前が表示される。
「あぁ、さおりんの相手は……るんちゃんか。
ニコルは軽い溜め息のように言葉を漏らす。
「えぇ!?あの『
この青蘭島に来た初日、岸部沙織がエースと呼ばれる強力なプログレスだということは聞かされていた。
しかし、その沙織よりも強いプログレスが同級生にいるというのか……?と少年は息を飲む。
「沙織ぃ!青蘭学園のエースだか何だかよく分からないけど、陸上部のエースはこの土屋原はねるだってことを忘れてもらっちゃあ困るよ!」
バトルフィールドに姿を現したのは、
白と青を基調とした陸上部のユニフォームに身を包んだその肌は日焼けによって隅々まで
「忘れてませんよ。この前も短距離走で島内新記録だったじゃないですか」
「え、知ってたの? なっはっは~嬉しいねぇ! ……でも」
「手加減は要らないからね。こっちもしないし」
はねるの獲物を捉えるような鋭い目付きに、場内の雰囲気が一瞬でピリッとした感じに変わる。
「えぇ。もちろんです」
「ゴクリ……」
バトルフィールドから離れた観客席にいる少年にも、緊張感が伝わって来て、思わず息を飲む。
『ブルーミングバトル・スタート!!』
「おい、マジかよコレ……あいつ……強いんじゃなかったのか……? もはや、『瞬殺』レベルじゃねぇか……!」
「だから言ったじゃないですかー」
バトルフィールドと観客席の間に設けられている特殊な電磁シールドに、ヒビが入っている。
そこにめり込むように――はねるがグッタリとしている。
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!?」
「ものの数秒だったけど!?戦う前めっちゃ強そうなオーラ出してたけど!?」
「そりゃ、るんちゃんのエクシードって足速くなるだけだし」
「お前試合前に『何南三』ってボソッと言ったの、沙織に対してじゃなかったのかよぉ!」
「いや、エースが負けるわけないっしょ。というか1試合目で味方が負けたら2試合目は勝つでしょ、展開的に」
「展開とか言わないでー!!」
沙織とはねるの試合は、わずか3秒で終わった。
開始直後、はねるがエクシード・リンクにより超加速。
沙織に向かって青いハリネズミも真っ青な信じられないスピードで突進した。
それに対して沙織は、自身のエクシードである念導力を向かってくるはねるにぶつける。
はねるはこれまた信じられないスピードでバック走……いや、沙織の念導力によって後方に吹き飛ばされ、電磁シールドに直撃。
直後、はねるのαドライバーが全身から血を吹き出して前のめりに倒れる。
……ここまで3秒。
「てか、あの対戦相手のαドライバー、死んだんじゃないのか……?」
「まー、生きてさえいれば保健室の先生がちゃちゃーっと治してくれますよー」
「保健室の先生何者だよ……」
「しかし、改めて岸部沙織ってプログレスがどれだけ強いのか分かったなぁ」
ぼちぼち他の2試合目のバトルが終わり、スクリーンが準備画面に戻る。
「さぁ!そろそろ俺達の出番か、ニコル?」
「いえ、ニコル達はバトルないですけど」
「……え?」
「ないです」
「……それは、尺的に?」
「違います」
……
…………
………………
放課後、ニコルと少年は学園の中庭を歩いていた。
「さぁ今日の授業も終わりー!放課後といったらティータイムですよー! ……ん、あれ?謎解きの後がティータイムでしたっけ?」
「それディナーのあとだろ。 というか今日は1日ブルーミングバトルだけで終わったな……」
「そりゃ体育の授業よかよっぽど鬼ハードですし、ふつーに負傷者続出しますし(主にアルドラが」
「でも、俺もバトルしてみたかったなぁ……」
「まだ一度もリンクしてないペアがいきなりブルーミングバトルできるわけないですよー。ヴァル●リードライヴじゃあるまいし」
「その例えはよく分からんが……ニコルのエクシードも見てみたかったなぁ」
「…………」
「ん、どした?」
「じゃあ見せてあげます。私のエクシード」
「え? おい……」
ニコルは早足で駆けていった。
その先には、放課後に部活動をしている園芸部の女生徒がいた。
おさげに眼鏡にそばかすと、真面目要素を片っ端からねじ込んだようなその園芸部員は、他の女生徒とトラブっていたようだった。
「どうしてくれるんですの?特注品の制服が土まみれですわ!」
その園芸部員を怒鳴り散らしているのは、言葉遣いや見た目ですぐに分かるほどの「お嬢様」という感じの女生徒だった。
服や身体の所々に、土が付いている。
「こんな通り道のど真ん中に土の入った袋を置くなんて、いったいどういう神経してるんですの?」
どうやら、道の上に置いてある大量の土が入った袋に
「ですから、放課後の時間はここ中庭は園芸部の
「管轄がどうという話ではありませんわ!この私の行く手を
「え、えぇぇ……そもそも目の前に置いてあったこんなに大きい袋に気付かないのは、前方不注意では……」
「てめぇ、俺らに逆らうってのか?」
お嬢様な女生徒の横にいたコワモテの男子生徒は、おさげで眼鏡な園芸部員を睨み付ける。
「ひっ……」
「はいはいそこの鬼クレイジーなお二人さん。そこらへんにしときましょー」
「あ?なんだ、てめぇは」
「何ですのあなたは。私は今この
「なーにが『土を付けられた』ですかー?こんなゴミ袋ほどに大きい物体を目の前にして、ぶつかって転んで土まみれになるまで気付かなかった自分を責めるのが当然なのではー?」
「いきなり出てきて何なのあなた?この女の味方するつもりでして?私に逆らうとパパが黙っていな――」
「あーそれそれ。聞き飽きましたぁテンプレにも程があるってもんですよ。親の七光りが近未来ネコ型ロボットの出す秘密道具にでも見えましたかー?」
「――ッ!あなた聞いていればペチャクチャと……!」
女子生徒がニコルに手を上げる。
しかし、ニコルはそのビンタした手をパシッと受け止める。
そして、あろうことか相手の手を握った自分の手ごと、通り道の横に設置されている柵へと突き刺した。
「ひっ……うぐ、ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!?」
「痛い痛いぃぃぃい……うぅぅぐぅ……いやぁぁぁあ!!」
お嬢様風の女生徒は、あまりの痛さに絶叫する。
柵から引き抜こうにも、自分の手はニコルががっちりと握っており、離れない。
「……いい?本当のお嬢様ってのはそんなケバいメイクしないしスカート丈短くないしダルダルのソックス履かないし髪染めないし親の権力を威嚇に使ったりしない」
お互いの手からは真っ赤な血がドクドクと、柵を伝って地面に
「いっ……うぐぅ……はぁなぜぇぇぇ!」
「そんな言葉遣いもしない」
痛みにもがき苦しむ女生徒は、自分のαドライバーであろう男に振り返る。
「あ、あんだぁ!なにをやっでるのよぉぉ!!早くリンクしなざいよぉぉぉぉおおお」
「えっ、あ、いや……」
苦痛による冷や汗に滲んだ醜い顔に驚いたのか、それとも自分が痛みを肩代わりするのが恐ろしいのか、男はおどおどしながらその光景を見ているだけだった。
「ニコル! もう止めろ!!」
ニコルの後ろから少年が駆け寄る。
少年自身も目の前の光景が直ちに理解できず、声にして出すのが遅れていた。
少年の方を振り返ると、ニコルは少し俯き、女生徒と自分の手を柵から引き抜いた。
「ぎゃああぁぁぁああっ痛ぁ!」
突然の刺激により、徐々に麻痺していた痛覚が呼び戻されて再び痛みに喘ぐ女生徒。
「こぉ、殺しでやるぅぅぅうう!!お前ぇ!さっさとリンクするんだよぉぉぉおお!」
「やっ、止めておこうぜ……。それより、早く保健室行かねぇと……」
男は相変わらずビクつきながらも、暴れる女生徒を無理矢理引っ張ってその場を去った。
園芸部員の女生徒は、その一部始終を間近で見て、放心状態になっている。
あ…ぁ…と小さな声を漏らし、ガクガクと手足を震わせながらその場で腰を抜かしてしまっている。
「……ニコル、お前、手が……」
ニコルは、無言で
すると、みるみる内にニコルの掌の刺し傷が塞がっていき、血は傷口から体内へ吸い込まれるように戻っていった。
「……!」
「口では説明したけど、見せるのは初めてだったよね」
ニコルは虚ろな瞳で少年の顔を覗き込み、怪しい笑みを浮かべた。
つづく
~制作裏話~
ということで、第2話でした。
普段も小説はイラストの合間にちょこちょこ書いていたりするんですが、まともな戦闘描写は今回が初めてです。
いやぁ難しいですね、バトルシーン。
なにより、SSで戦闘描写書くってのが無理があるんですよ(開き直り)
バトルであまり痛々しい表現を使わないようにするのも考えどころでしたね。
今回、第1話に比べて一気に登場キャラが増えました。
お馴染みの美海、沙織に加えてリンケージの主人公、竜斗。
ゲストキャラとして峰岸、ユリア、はねるの3人を出しました。
峰岸に至っては、もはや覚えている人がいるかどうか分からないくらいの知名度ですが^^;
3話でまたゲストキャラを出すかもしれませんが、4話以降は再びニコル中心の話になっていきます。
それでは、また第3話で(・∀・)ノシ
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